従来の近接センサや磁気抵抗素子では不可能な
再現性精度が安易に実現できます
弊社磁気近接センサの特長
- 磁気近接センサは磁界の強さの変化でON,OFF 動作するセンサです
- 動作原理はホールIC なので、有極性でS 極側検出が標準です
- 高速応答(5μsec 以下) なのでスピードメータ、回転計にも使えます
- 一般の近接センサに比べ、高感度(検出距離大)、小形です
- ダブルセンサはサーボ原点とオーバーラン検出が1個で可能です
- 電波ノイズの干渉を受けにくいので信頼性の高いセンサです
製品紹介Product introduction
磁気近接センサMagnetic proximity sensor
磁気近接センサ
小さなケースで表示灯付、極小スペースに
工作機械の切削液、油飛沫のかかる悪環境でも使用可能
複数並べても使用しても相互干渉なし
上面S 極、下面N 極としても使用可能
高精度位置決め用マグベース
磁気近接用マグ
磁気近接センサと磁石の組み合わせ例磁気近接センサとマグ(或いは磁石単体)の組合せ
①図のように磁石のS 極側に出来る動作曲線(例えば3mT の等磁極線)は円形または楕円形に近いものです。磁気近接センサが動作曲線内のON 領域に入ると、ホールIC がON します。センサの近付く方向に制限はありません。磁石が大きくなると、動作曲線も大きくなります。同じ磁石でも3mT の動作曲線の外周に2mT の大きくふくらんだ動作曲線があり、1mT は更に大きな円に広がります。小さな「マグ」でも20mm の検出距離は楽に得られます。また適当な大きさの磁石と高感度(1mT)の小形センサの組合せでも60mm の検出距離を得ることができます。
②磁気近接センサは無接点で信頼性が高いだけでなく、どの方向からでも円形の動作曲線に対して垂直に近付くように出来るので、動きにぶれがあっても高精度で安定的位置検出が得られます。
③「マグ」は近接用の発磁ユニットの略語で、単体磁石をプラスチックで被膜し、ねじなどで取り付けるようになっています。他の一般の近接センサに比べ小形で大きな検出距離が得られます。(磁石単体が剥き出しでは鉄片等が付着し易くトラブルの原因になる心配があります)
④磁石単体「AG0304」は、φ3×4 の希土類磁石で、回転体(カップリングのハブ等)の外周に埋め込んで回転位置の検出、回転速さの検出センサ等に利用できます。磁石単体は大小揃えており、機械組込用のご相談にも応じることが可能です。また周囲空間のない小形装置にも実装しやすい利点があります。
磁気近接センサとマグベースの組合せ従来の近接センサや磁気抵抗素子では不可能な再現性精度が容易に実現できます
マグベースは図のように、鉄板上に3 つのマグネットを極性を違えて配置したものです(特許取得)。
マグネット単体の代わりにマグベースを使用すると、ギャップが変化してもON 領域がほとんど変化しない領域を得ることができ、またより大きなギャップでもON 領域を取ることができます。
マグベースの配置はON 領域境界近傍の磁気勾配を密にするためマグネット単体に比べ動作点の再現性精度が大幅に向上します。
ダブルセンサとしての使い方センサとマグベースの位置関係が平行の場合、差動距離は1.5mm±0.3 です
交差の位置になると3.7mm±0.3 になります
磁気近接センサは小形でセンサ同士の磁気干渉がないため密接して配置することができます。
この利点を生かして一つのケースに二つの動作点を持つセンサを内蔵したものがダブルセンサです。センサひとつ分の取付で、例えばサーボ系の原点検出とオーバーラン検出が可能になるなど、装置のコンパクト化や組立コスト低減に貢献します。
ドアセンサ/ドアマグDoor sensor
特長
- 頑丈・小形・高感度のドアセンサ
- 無接点なので高信頼、長寿命です
- どんな高速移動体でも検出します
- 鉄板ドア内蔵でも、磁気孔(φ12)で実用可
ドアセンサの実装例
注)上図説明例の他に磁気横向マグと上向センサのマグもセンサも取付穴をM4タップ穴とし組合せ、上向マグと横向センサの組合せ等自由です。
※実際の検出距離はもっと大きいですが、周囲の状況(鉄板等)で異なります。
非磁性ドアとは、アルミ、SUS304、ガラス、木、樹脂などです。
磁気横向マグと上向センサ、或いはその逆の組合せ等自由です。
ドアセンサ/ドアマグ
近鉄センサKintetsu sensor
特長
- 鉄などの磁性体のみを検知する近接センサ
- アルミニウムや非磁性ステンレスには反応しません
原理
注意事項
- 鉄粉など保持されていない微小な磁性体は、吸着してしまうため対象には適しません。
- 近鉄センサの取付は検出面の背面、側面に磁性体が来ないように配慮して下さい。
- 近鉄センサは動作感度域内で磁性体の有無を検知する物で、動作位置を保証するものではありません。
近鉄センサ
リニアセンサLinear sensor
特長
- 磁気に対しリニアな電圧出力
- 磁石の移動に対しリニアな電圧出力
- 磁気振動の検出、監視(0~100kHZ)
- 低温から高温まで使用可能
※ センサは磁束密度の変化に比例した電圧を出力します
※ N側、S側とも約40mT以上で出力電圧は飽和します
試験データ(1)
※ 一定のギャップのもとで磁石を左右に移動するとリニアな出力電圧が得られます
※ ギャップの大きさを変えることでリニアの感度を変えられます
※ 強い磁石で、同じリニア感度に対し大きなギャップが得られます
試験データ(2)
※ センサと磁石のギャップを変化させると2次曲線的出力電圧がみられます
※ 磁石の強さでギャップの大きさが変化します
※ 本磁石の場合はギャップ3.5~8.5の範囲が実用的です
リニアセンサ
Q&A
米国UL規格を取得していますか?
ケーブルは取得したものを使用していますが、製品としては取得していません。
有接点式センサから無接点式センサに取り換えて、問題が出ることはありますか?
問題は特にありません。
逆に無接点式のセンサをお使い頂く事により、接点障害が起こらなくなり、長寿命で使用することが出来ます。
磁気センサとマグの間にアルミがあるが反応しますか?
S極の2.5~3.5mTが得られれば、アルミなどの非磁性体が入っても問題ありません。